2009年11月19日

開放型バッテリーのメンテナンス

 EX-4は、'94年の発売時で「今では珍しい」と言われた「開放型バッテリー」を採用しています。

 バッテリーは、メンテナンスしだいで寿命がかなり変わってきます。
 ちなみに、メンテナンスフリーの密閉型バッテリーなら全く何もしなくて良いというわけではなく、日常の点検や、状況に応じたメンテナンスが必要です。

 私が持っているバイク「EX-4」「TZR250(1KT)」のバッテリーは、両方とも開放型です。私は、密閉型のバッテリーを採用しているバイクの所有経験はありません。
 この二台で私のバイク生活が終われば、密閉型のバッテリーに触れる事なく終了です。この先、密閉型のバッテリーのバイクを所有する事はあるのでしょうか? 自分でもわかりません。

 今回は、私が行っている「開放型バッテリーのメンテナンス」を紹介します。
 モデルはEX-4です。

 まず、シートを外します。
EX-4のシートを外した状態

 バッテリーを取り出すためには、ジャンクションボックスを取り外します。
 外すのはこのボルトです。
EX-4のジャンクションボックスのベースプレートを固定しているネジ

 ボックスレンチで外すのがおすすめです。
 逆に、おすすめできないのはスパナ。場所的に錆びつきやすいので、固着している場合が多いです。私も一度舐めました。
EX-4のジャンクションボックスのベースを外す

 ボルトが外れたら、ジャンクションボックスをめくりあげます。
EX-4のジャンクションボックスを外してめくった状態
これで、バッテリーが剥き出しの状態になりました。

 次は、端子を外します。
 外す時は、先にマイナスから外します。マイナスが完全に外れたらプラスを外します。
EX-4のバッテリー端子を外すところ

 端子が両方とも外れたら、バッテリーが取り出せるようになります。
 バッテリーを掴んで、引き上げるように取り出します。
EX-4のバッテリーを外します
 この時、なかなか持ち上がってこない場合があります。
 そういう場合は、ゴム手袋をして掴むと持ち上げやすくなります。

 バッテリーを取り出しました。
取り出したバッテリー
 取り出したら、プラス端子とマイナス端子、そしてバッテリー液の量を目視でチェックします。

 端子のチェックポイントは「白い粉を噴いていないか」「錆びていないか」。
 白い粉を噴いている場合は、CRC556等をかけて溶かしてから拭き取ります。拭き取ったら、サンドペーパーやワイヤーブラシで磨きます。そのままだと、電導効率が落ちる為です。
 白い粉がついていなくても、軽く磨くのがおすすめです。
 バッテリー本体の端子部分だけでなく、バイク本体側のターミナルも磨きます。ターミナルは、輝くようになればベストです。試した事はありませんが、酸化しやすい所なのでサンポール等を使って綺麗にするのも良いかもしれません。

 バッテリー液は、「LOWER LEVEL」を下回っていないかをチェックします。
 「LOWER LEVEL」を下回っている、またはギリギリの場合は、バッテリー補充液を補充します。
 補充するには、バッテリーのキャップを開けます。
EX-4のバッテリーのキャップを外します

 開けたら、次は補充液を用意して注入します。
バッテリー補充液
 補充液は、「バッテリー補充液」と書いてある商品なら何でも大丈夫です。ホームセンターで売られている物が安いのでおすすめです。
 画像の物は、ケーヨーデイツーで購入しました。

 液が「LOWER LEVEL」を大きく下回って半分ぐらいになっていたり、セルモーターの回りが弱かったりして明らかに電気が足りない場合は、充電をします。
 一ヶ月ぐらい乗っていなかった、または冬眠等でこれから数ヶ月乗らないという場合も充電を行います。冬眠等の場合は、乗り出す前も充電をします。
バッテリー充電(イメージ)
 私の場合は、大体一晩くらいというケースが多いです。
 冬眠前の充電は、充電を始めてガスによる気泡が出だしたら終了で良いと思います。
 なお、充電する時と充電中は、キャップを開けた状態で行います。ガスが発生するので、閉めたまま行うと最悪爆発する可能性があります。

 充電が終わったら、キャップを閉めます。
EX-4のバッテリーのキャップを閉めます

 キャップを閉めたら、次はバッテリーの搭載です。
EX-4にバッテリーを載せる途中
 搭載の際は、ベントホースに注意します。
 ベントホース部分をアップで掲載。
EX-4のバッテリーのベントホース
 バッテリー側のベントホースを、バイク本体側のベントホースに差し込みながらバッテリーを搭載しなければなりません。
EX-4のバッテリーのベントホースの説明
 片方の手でバッテリーを持ち、もう片方の手でバッテリー側のベントホースをつまんでバイク側のホースにあてがえば楽に出来ると思います。

 あとは、外す時と逆の手順です。

 端子を接続する時は、プラスを先に取り付け、次にマイナスを取り付けます。外す時とはここも逆になるので注意です。

 これでメンテナンスは終了です。

 メンテナンスの頻度は、年4回程度行うのがおすすめです。
 時期は「夏の前」「夏の終わり」「冬の初め」「冬の終わり」に行うのがベスト。
 4回も行うのは面倒という方は、「前、初め」「終わり、終わり」のどちらかで行うのが良いです。夏も冬もバッテリーには酷な季節です。「前、初め」なら「これから頼むぞ」、「終わり、終わり」なら「お疲れ様」と労う感じです。
 バッテリー液は蒸発するので、年2回のチェックはしたほうが絶対良いです。

 EX-4に乗っている方は「これが初めてのバイク」という方が不思議と多く、今時のバイクに乗っている友達や仲間にバッテリーの事を聞いても「え! 開放型なの!?」と驚かれたり、メンテ方法などを尋ねても「開放型はわからない」と答えられる場合が多いかもしれません。

 開放型も密閉型もそれぞれ違う利点欠点があるので、「いまどき開放型だから…」とかめげたりせずに、開放型の利点を存分に活かして乗っていってほしいです。
この記事へのコメント
バッテリーメンテナンスの記事,とても参考になりました。
私のバイクはGPZが開放型,GSXが密閉型となっていて,どちらもバッテリー上がりの経験があり,それぞれ別の充電器を用意して行いました。

以前私はGPZのバッテリーを密閉型に変えちゃおうかとも考えた事があるのですが,ネットで調べてみたらこれって危険な行為みたいですね。

自分は軽整備もおぼつかないところがあるのですが,Fujikatsuさんの記事はわかりやすくて助かります。
ゴンスケ 2009年11月22日 11:13
>バッテリーメンテナンスの記事,とても参考になりました。

ありがとうございます。この記事がお役に立てば幸いです。

GPZ900Rぐらいの年式なら密閉型にしても大丈夫だと思います。
あんまり古い車種だと発生する電気などが不安定なものもあるので危険、というふうに私はとらえています。
実際、GPZ500Sのバッテリーを密閉型に載せ替えたバイク屋さんもあったりしますしね。
Fujikatsu 2009年11月22日 23:18
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